『夏をもって旨とすべし』暖冷房器具が未発達だった時代の話
責任者をしてます飯島です
吉田兼好法師は、かの有名な「徒然草」の中で「家つくりやうは、夏をむねと
すべし。」と書いてます。日本の高温多湿といった気候条件に対する対処で、
その時はまず風通しを第一に考えて言えづくりをしなさいということでした。
もちろん設備機器など無い時代ですから、とにかく風通しを良くして、簾をか
けて、打ち水をして涼を採るしかなかったわけです。
窓をあければ隣家のクーラーの排熱が飛び込む、現代のコンクリートジャング
ルと違って、当時は周りは土と緑で、表と裏をあけて風を通すと、涼しさが抜
けてくれました。
では、冬はどうしろと書いてあるかというと「冬はいかなる所にも住まる。」
です。冬の寒さは当時、家の建て方ではどうにもならなく、体を動かし、仕事
をして体を発熱させるか、貴人は十二単のように厚着をして、寒さをしのいで
いたのです。
主婦924人に聞いたLIXIL「冬の住まい調査」では(1997年)
解消したい家庭内バリアー〈障害)のワースト10は下記のようになってます。
高齢化が進むとともに、注目を集めるようになったバリアフリー住宅とは。
床の段差や手すりばかりに気をとられがちですが、主婦が解消したいバリア
〈障害)のワースト4までは「温度差」という結果が出ています。
これからのバリアフリーの条件に「温度差が小さい」を付け加えて考えてい
くことが、健康住宅には大事となってきます。
1位:部屋ごとの温度差 31.1%
2位:浴室・トイレの寒さ 24.7%
3位:トイレ・キッチンの寒さ 22.6%
4位;床の冷たさ 20.1%
5位:階段の勾配 14.2%
6位:トイレ・浴室の段差 13.4%
7位:廊下と室内の段差 12.0%
8位:廊下・階段の狭さ 7.9%
9位:玄関の段差 7.1%
9位:キッチンの高さ 7.9%